医療法人寛容会 森口病院

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家族としての対応について

2023/11/15

コラム

ご家族(配偶者・子供・兄弟・両親)に、あるいは親しい友人に、アルコールの問題を抱えている方はいませんか?

アルコール依存症の人が家に居て、あなたは依存症者の言動にとらわれ一喜一憂し、自分のことは何もできない状況に追い込まれてはいませんか?

「家の中の身内のことだから」と誰にも苦しみを打ち明けられず、ひとりで悩まれてはいませんか?

アルコール依存症は「家族の病気」とも言われています。

家族も知らず知らず、身体的にも精神的にも影響を受けてしまいます。

ですがその一方で、依存症者が回復するためには、家族の支援が必要であることもまた事実です。

では、家族はどうしたらいいのでしょうか...

1.情報収集をする📚📱💻

まずは「アルコール依存症」という病気について知ることが、回復の第一歩です。病気を正しく理解することで、どう対処すればいいのかヒントが見えてきます。

2.自分自身のケアをする💖

依存症は家族を巻き込む病気と言われています。家族は身近にいる依存症者に振り回され、多くのストレスを感じることもあります。ご家族自身が自分の健康と幸福を守るために、休息をとり、自分自身をケアすることが大切です。

3.サポートグループに参加する🫶

当事者が参加する自助グループではなく、家族が参加するグループがあります。同じような悩みを分かち合い、自分の心をいやす時間や、情報交換としても役立ちます。

4.無理をせず、境界線を設ける😀↔️😄

依存症者のご家族は、「何とかしたい、助けたい」という気持ちに溢れていますが、無理をして、ご家族自身の健康や幸福を犠牲にしがちです。境界線を設けて、依存症者自身が自分の問題に向き合う機会を与えることも、回復にはとても大切なことです。ご家族はご家族自身の時間や楽しみを大切にし、本人の問題の尻拭いをしなくてもいいのです。

5.プロのサポートを受ける🏥🧑‍⚕️👩‍⚕️

こうすればいいという情報を知っても、実践するのは容易なことではありませんよね。そこで役立つのが専門家のアドバイスや援助です。「餅は餅屋に」「依存症のことは依存症の専門家に」。ファミリープログラムに参加したり、専門機関に相談してみましょう。

依存症は、正しいケアとサポートを受けることによって、回復できる病気です。

ひとりで抱え込ます、まずは相談してみませんか?

依存症者の回復はもちろん、ご家族自身の健康のために、依存症に対する正しい理解を深め、ご自身の生活を取り戻しましょう。

私たちにそのお手伝いをさせていただければ幸いです。

無料電話相談:依存症専門医療機関・依存症治療拠点機関 森口病院 📞0992436700

次回予告📝 掲載日 11月16日(木) テーマ「アルコール問題と仕事・ストレスについて」

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