当院は昭和48年、 森口進医師が精神科の病院として開業し たのが始まりです。

開業当時は依存症の患者様を保護して薬物療法中心の治療を 行っていました。
その後、昭和54年に厚生省 (現厚生労働省) が行なってい た国立療養所久里浜病院（現久里浜医療センター）でのアルコール中毒の研修に参加したのをきっかけに、AA (Alcoholics Anonymous)の必要性を実感しました。 当時の入院患者様達の協力のもと昭和57年、 現在の介護老人保健施設さくらんぼ駐車場あたりのプレハブにて鹿児島で初めての AA鹿児島グループが誕生しました。

それから多くの患者様への治療を提供しながら、また森口医師自らのアルコール依存症体験をもとに、 「より本格的な治療 を行いたい」 との思いから、 昭和59年に森口医師が当時ア ルコール依存症治療の最先端であったアメリカに渡り、「ヘー ゼルデン病院」の治療を実際に体験しました。

また、依存症問題で悩む方々が少しでも支援や医療につながりやすい環境を整えるため、地域への普及啓発活動を行い、依存症に関する正しい知識を持ってもらうことで誤解や偏見を解消し、依存症問題で困っている多くの方々がSOSを出しやすくなる地域社会づくりに貢献してきました。このような実績の中、令和３年１月２２日付で、厚生労働省より鹿児島県依存症専門医療機関、依存症治療拠点機関に選定されました。

現在も依存症治療の中核機関として、アルコールや薬物依存症はもちろん、昨今多様化・複雑化していく社会にて新たに増えているとされるギャンブル等依存症、スマートフォン、SNS、買い物、性依存症等、様々な依存症問題やメンタルヘルス問題への介入と回復支援を行っております。