2022/12/01
コラム
本日は「家族の回復」についてお話したいと思います。
* ここでいう「家族」とは、血縁関係や婚姻関係に限定されるものではなく、
友人やパートナーシップを結んでいる相手、
あるいは雇用関係を結んでいるなど
当事者にとって大切な存在の人たちのことを幅広く意味しています。
依存症者の回復とは、新しい自分を手に入れること…
依存症という病気は完治することはありませんので、回復し続けなければなりません。
依存症者は治療をうけて、身体・心身の回復をされ、依存症について学び、自分と向き合います。
その中で生き方について考えます。
退院後の治療継続と孤立しない生活を計画します。
また、再飲酒について学び 「依存症の症状」 という病識を持ち、
再飲酒した際には自分ひとりの力では止められずに状態は日々悪化していくことを知り、
命を落とすことにならぬ様、また大切なものを失う前に、支援者をはじめ、
仲間や信頼できる人に正直に相談できる事が必要であることや再飲酒のきっかけとなった自分の内面について振り返り、再飲酒を今後の回復の糧にしていけるようにします。
ご家族も依存症という病気の影響を受け、大きく傷つき、心身ともに疲弊してしまいます。
上記でお話した通り、依存症者は治療を受け回復していきます。
その過程にはご家族の回復も必要です。
依存症が病気であることを理解し、受け入れて、依存症者との関り方を考えていかなければなりません。
依存症者の「病気」と「本人」を分けて考えることが大切です。
「本人」には、本人の課題として意識や行動の変革が必要であり、「家族」には、傷ついた家族が回復するための課題(共依存からの回復)への取り組みが必要です。
お互いがしっかりと自分自身の課題に向き合い、
自分の問題と、依存症者の問題との間に健全な境界線を引けるようになることが目標です。
また、自分自身のセルフケアの課題に取り組むことも必要です。
その為にはご家族にも支援や仲間が必要となります。
当院では、ご家族の支援にも力を入れて活動させて頂いております。
大切なあの人が回復していくために、ご家族ができることをみんなで一緒に考え取り組みます。
当院に受診したことがなくても気軽に参加できますので、勇気ある一歩を踏み出してみてください。
スタッフ一同、笑顔でお待ちしております。
無料相談ホットライン:099-243-6700
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