2024/05/18
お知らせ
医療機関では、依存症の基本的な学習や治療プログラムが行われ、治療場面におけるグループミーティングを経験します。グループミーティングでは、依存物質に対する欲求を抑える効果やストレスを解消する効果があります。そして、共通の痛みをもつ方たちと共に、これからの人生を歩んでいくことができます。
退院後に「自助グループ」等に足を運んで、グループミーティングに参加し続けることは、依存症の回復にとても効果があります。
自助グループとは、同じ問題や悩みをかかえる人たちが集まり、お互いを理解したり支援したりするグループです。
1930年代にアメリカのアルコホーリク(アルコール依存症者)の間でうまれました。その後、摂食障害や、麻薬、覚せい剤、仕事、ひきこもり、ギャンブル、買い物、恋愛、食事などのさまざまな嗜癖に悩む当事者の間の自助組織が、さまざまなかたちで形成されてきました。
強制ではなく、自身の意思で参加します。
ミーティングのルールとして、人の話を批判したり、意見したりしません。「言いっぱなし、聞きっぱなし」と言います。「言いっぱなし」は『今、ここで自分が感じていること』を語ることです。「聞きっぱなし」は、聞き手が話し手の話すことにじっくり穏やかに耳を傾け、評価・分析・否定をしないということです。
また、プライバシーを守るために、その話を外部で話さないというルールがあります。そのため、安心して自分の話ができる場所です。
同じ問題を抱える人たちが、自由に、対等な立場で、素直な感情を話せる場所です。
自分の言葉で話すことによって、自分自身の感情に気づくことができます。
また、参加者は「一人ではない」という孤立感が軽減され、安心して感情を吐露して気持ちの整理ができます。
さらに、同じグループの人が回復していく姿をみて希望を持つことができます。
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