2025/11/14
お知らせ
アルコールの問題は、飲んでいる本人だけではなく、近くにいる家族の心と体にも大きな負担をかけてしまいます。ここでは、その中で大切にしたいポイントを少しお伝えします。
1.家族が抱えやすい影響
本人を心配するあまり、家族が疲れきってしまうことがあります。
・感情のゆれ
約束が守られなかったり、期待が裏切られたり……そのたびに不安や怒りが積み重なり、心がすり減ってしまいます。
・「自分がなんとかしなければ」という気持ち
本人を支えようと頑張りすぎて、自身の健康を崩してしまうこともあります。
・誰にも相談できずに一人で抱え込んでしまう
問題を隠そうとして、誰にも頼れなくなってしまうことがあります。
2.家族が元気でいるために大切な視点
少しの意識の変化が、ご家族自身を守ることにつながります。
・病気として理解する
アルコールの問題は「意志が弱いから」ではなく、治療が必要な病気です。
責めるのではなく、治療につなげることが大切です。
・環境を整える
お酒の買い置きをやめたり、トラブルの後始末を一手に引き受けないなど、
ご本人が問題に向き合えるような環境づくりが重要です。
・自身を守ることを最優先に
家族が元気でいることが、本人を支える力になります。
まずは自分を大切にしてください。
3.ひとりで抱え込まないで
家族だけで解決しようとせず、どうぞ専門家を頼ってください。
当院では、家族支援スタッフや精神保健福祉士が、無料の電話相談・来院相談を行っています。
また、依存症について学び、支え方を一緒に考える家族支援プログラムも実施しています。
同じ立場の方が集まり、安心して話せる交流の場です。
ひとりで悩まず、どうか私たちにご相談ください。
次回 11月15日 「より良く生きるために」

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