2022/05/17
お知らせ
依存症は病気です。
回復するためには治療が必要です。
今日は「入院してどんな治療をするの?」ということについて少しお伝えします。
当院は鹿児島県依存症治療拠点機関です。
日々、依存症の回復に向けてお手伝いさせて頂いております。
「病院?入院だなんてなんだか怖い。」と不安に思われる方も少なくないかもしれません。
治療を受けている患者様も、当初は不安だったという声を耳にします。
じゃあ、「なぜ依存症は精神科に入院して治療するの?」という話なのですが…
それはなぜか?
依存症は脳の病気です。
脳の反応が変化することによって、「物」や「行動」をコントロールできなくなってしまっているのです。脳の回復には医療の力が必要です。
そしてもうひとつ、「なぜ依存症になってしまうのか」というところに理由があります。
依存症になる方は、幼少期での経験や仕事のストレス、人との関係など、何かしらの「生きづらさ」を抱えている方が多いです。
その「生きづらさ」、いろいろな心の重荷を下ろさなければ、なかなか回復には繋がりません。
当院では病気の治療と、その「生きづらさ」から回復していただくことを目指しています。
回復には時間がかかります。しかし、その道のりに意味があります。
医師や専門スタッフの依存症講義などを通して、病気を理解し、さらに認知行動療法等によって様々な対処法を学んでいきます。
また、同じ問題を抱えた仲間が集まって、集団精神療法により感情表出の仕方や対処の仕方を学んでいき、自分や人の心と向き合いながら、生きづらさから抜け出す方法を見つけていただければと思っております。
こちらは作業療法(スポーツ)の一場面です。
当院では、運動による回復プログラムにも力を入れており、専門のフィットネスジムと温泉設備を兼ね備えた施設で汗を流して頂いたりもします。
当院の治療は、依存症の回復に向けての知識を得る事、また、「まずは人を信頼し人に癒されること、そして、最終的には人に貢献できる生き方」のサポートをさせて頂きたいと思っております。
依存症はひとりで回復するのは難しいです。
ギャンブルをやめたいのにやめられなくて悩んでいる方、
家族や身近な人のギャンブル問題で困っている方、
ギャンブル依存症は病気です。
「依存症」と聞くと「だらしないから」とか「本人の意志が弱い」など誤解されがちですが、「ギャンブル依存症」という病気なのです。
病気になったことは、恥ずかしいことではありません。
身体の病気になったら病院に行くように、依存症も病院で治療ができます。
身体に症状が現れない分、治療が難しい病気ですので、専門的な治療が必要です。
つらい人生から、抜け出す勇気が必要です。
私たちスタッフはもちろん、仲間と一緒に、
「新しい自分」
を手に入れましょう!
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